STORY
メイドインジャパンのバッグブランドのmaster- piece(マスターピース)は、メンズバッグがまだファッションとして確立されていなかった1994年にスタート。以後メンズカジュアルバッグをファッションのジャンルのひとつとして考え、時代のニーズと自分たちのアイデンティティを持って数々のシリーズをリリースしてきました。
2008年、master-pieceの自社ファクトリーとして誕生したBASE OSAKA。当時、業界ではブランドが自社ファクトリーを作ることに対して懐疑的な意見もありましたが、現在あらゆる企業・ブランドが継続できるものづくりの重要性を模索し、このmaster-pieceが先駆けた試みが、いま改めて注目されています。
次の世代へ日本の鞄つくりを継承
様々な「ものづくり」の現場が海外へ移行する中、私たちが求めるモノづくりの環境をこれからも未来に残すために2008年、日本有数の鞄作りの生産拠点である大阪と兵庫県豊岡市に自社ファクトリーBASE を設立しました。当時「ものづくり」を支えてきた国内の鞄工場も不況や職人の高齢化、後継者の問題などでやむをえず廃業し、日本の「ものづくり」を支えるかけがえのない技術と精神が徐々に失われつつありました。この先、10年、20年後に果たしてこのかけがえのない「ものづくり」をどれだけ残せるだろうか? master-pieceは常にこの問題に向かい続けてきました。
私たちが自社ファクトリーBASE で目指したこと。それは、企画と生産の現場が密な連携を取ることでプロダクトとしてのクオリティやユーザビリティを向上し、メイドインジャパンのバッグブランドとして世界に向けてより良いものを提供し続け、これまで培ってきたものづくりの技術を次の若い世代への継承することです。master-pieceの商品はコラボレーション関連の一部製品を除き、全てのバッグは自社ファクトリーを中心に国内生産され、これからの生産現場を担う若い職人たちが、 熟練の職人から日々技術を継承し、これまでになかった新しい発想でのものづくりの現場を支えています。