皆様、こんにちは永田です。
早速ですが、今回は「Resultシリーズ」に続く2025年春夏の新作「Varyシリーズ」をご紹介します。
震災以降、その利便性からスニーカーやバックパックの人気が高まり、軽量で機能的なモノが主流になっています。
そんな流れの中で、最近では私の周りだけでなく、街中でもショルダーバッグやレザーシューズ、ブーツを見かけることが少しずつ増えてきました。昨年リリースしたショルダーバッグシリーズ “Sash” や “Ark” ではナイロン素材を採用しましたが、試験的にレザーバージョンを直営店やオンラインサイトで限定販売したところ、即日反応がありました。こうした流れを受け、今回は春夏シーズンでありながら、「あえてバックパックのない、本体全体にレザーを使用した新たなシリーズ」を企画しました。
こだわりの防水レザー
まずは本体素材の話になるのですが、最近展開しているバッグに使用しているレザーは、きれいめのスムースレザーが多いのですが、今回あえて革らしい革を使いたいと思い、普段からお取り引きのある革屋さん数社に相談しました。
普段レザーは、革屋さんの持っている定番や企画したレザーを使用する時もあれば、こちらのリクエストでイメージに近いレザーを作ってもらうこともあります。今回もmastet-pieceでは主流となっている後者で「しっとりした質感を持ったガーメントレザーの染料仕上げ、しかも防水というテーマ」で提案していただきました。

染料仕上げの防水、コスト的なことなど難しい部分もあったようですが、一番イメージに近いレザーを提案してくれた革屋さんに決めるのですが、そこからさらに諸々リクエスト・・・ 結果、納得のいくガーメント防水レザーができました。防水レザーですので突然の雨にも安心です。
濡れた後は乾いたタオルでさっと拭いていただくだけで、特別なケアは不要です。なお今回のこのレザーは染料仕上げで、革の表面に出るシワやトラ、細かなキズ、染色ムラなど、本物の革であるが故に発生する部分はあえて残しています。
その革の個性として豊かな表情を、じっくりと楽しんでいただきたいと思っています。

バッグのデザインと機能性
「せっかくなら、レザーではあまり見ない形を作りたい」
そう考えて、スタッフバッグのフォルムをレザーで表現しました。まず用途から言って普通レザーで創ることはあり得ないのですが、スタッフバッグ自体はよく使っているので、素材が違えど普段使いするならこんな形や機能があると嬉しいなと思うアイデアを取り入れました。
1.メイン以外の収納かポケット。
これは一気室でロールトップのメイン収納だけだと開閉するのが少し手間なので、出し入れが頻繁な小物の収納に便利です。
またレザーの特性上切りっぱなし、くり抜きでファスナーが取り付けれるというのも好きなポイントになっています。ファスナーはテープの表面をポリウレタンフィルムでラミネートし、止水性を持たせる処理を施したYKK 社製ファスナーAquaGuard® を使用しています。
2.メイン収納の開閉方法。
ロールトップ部分をどうするかは最後まで悩みましたが、綺麗にロールトップするならレザーを薄くするのと、ロールさせるぶん本体が長くなってしまい、ロールトップしない時やロールトップ自体が面倒かもということにいきつき、バックルで留めるだけの仕様になりました。
もちろんロールトップして使いたい方はロールトップして使っていただいて構いませんが、バックルで留めた時に綺麗にバッグの口元が綺麗に見えるよう前後の芯材の厚みや長さを微調整しています。この作業にとても時間が掛かりました。
何度もサンプルを作り直していただいた職人さんに感謝です。
3.二箇所あるショルダーベルトの取り付け位置。
普段はこのサイズでいいけど、出先で荷物が増えたり、折り曲げることにできないA4の書類なんかが折らずに入ると嬉しい。
バックルを外しショルダーベルトをバッグメインの口元の両端にDカンに取り付けることで、A4サイズが入るフラットなシルエットのショルダーバッグになります。
またショルダーベルトは元の位置のまま、バックルを留めずに口折れショルダーのようにもなるので、コーディネートに合わせて様々なアレンジが可能です。また使用していないDカンにチャームやキーホルダー、小物等を入れたポーチ類なんかも取り付けていただければ便利だと思います。
4.内装ポケット
バッグを使用する際、よく言われるのが「ペットボトル」や「長財布」が入るかどうか。流石にこのようなデザインのバッグで「ラップトップ」が入るかまで聞かれることはあまりないかと思いますが、その3点は本当によく聞かれます。
このようなフォルムのバッグになりますが、内装背胴側についたポケットは3つに仕切られており、真ん中に長財布(縦に収納)、両サイドに600mlのペットボトルが入る設計になっています。サイズによりますが、折り畳み傘なんかも収納可能です。なお見えにくいですが、画像の左側はスマートホン(5.8インチ)を収納しています。
5.ナイロンテープ
これについてもオールレザーで作るかナイロンテープを組み合わせるか迷いました。
ショルダーベルトについては、明らかにナイロンテープの方が長さの調節が容易で身体馴染みもいいので使いやすく、また使わない時でも畳んでバッグに収納しやすくなっています。特にコスト面においても有利かと。「ツヤのあるテープ」と「ツヤのないレザー」の質感のコントラストが好みで、またこの方が master-piece らしいかなと思ってます。

Vary = 変わる・変える・多様にする。
・バッグの 形を変えて使える
・レザーが 経年変化で表情を変える
・持ち主のライフスタイルに寄り添いながら変化する
形状が変わる部分はもちろんなんですが、レザー自体が使うごとに表情が変わり、その人となりの経年変化や風合いを楽しんでいただけたらという思いも込めました。
シンプルなデザインとサイズ感で、老若男女問わず使える1型5色展開の “Vary シリーズ” ぜひ直営店、全国の master-piece取扱店やオンラインストアでチェックしてください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
永田
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