皆様、こんにちは永田です。
master-piece では、福岡店のオープンや大阪フラッグシップストア15周年など、イベントや新作のリリースが続いておりますが、本日は 2025 S/S Collection より “MUNE ATSUSHI × master-piece Collaboration Series” をご紹介させていただきます。
これまでも不定期ながらシーズン毎に柄物のファブリックを使ったバッグを提案してきました。特に長年継続し続けてきた “nowartt” とのコラボシリーズを思い出される方も多いと思います。今シーズンは新進気鋭のアーティスト・イラストレーターである「ムネアツシ氏」とタッグを組ませていただきました。
「レビュアー賞」に選んだ一枚のイラストレーション
2023年9月、大阪で開催されたアートフェア「UNKNOWN ASIA 2023」。
私は毎年「レビュアー」として参加しており、多彩な作品や作家さんとの出会いを楽しみにしているイベントです。
そこで目にしたのが、アーティスト・ムネアツシ氏の作品でした。
和のモチーフに鮮やかな色彩と独自のアレンジを加えたイラストレーションは非常に印象的で、私たちmaster-pieceの「レビュアー賞」として選ばせていただきました。
アートがmaster-pieceのバッグを持ったら?
後日、ムネ氏が描くイラストのキャラクターに master-piece のバッグを持たせ、ハワイアンシャツのような総柄というアイデアが浮かび、すぐにご提案してみました。
「やってみます!」
と快く快諾いただき、プロジェクトが動き始めました。
いつも思いますが、タイミングとフィーリングはすごく大切だなと思います。タイミングが合わなければいいアイデアでも形になりにくし、フィーリングが合わなければ楽しくない。何よりいいモノができる気がしない。できれば、お仕事は楽しくやりたいものです。
その後、UNKNOWN ASIA 2023 に出展されていた作品にもあった日本の干支(なぜか可哀想とのことで、十二支に含まれていない猫も加わり十三支)に、master-piece のバッグをイラスト化してもらい、それぞれのキャラクターに持たせたオリジナルを描き下ろしてくれました。
一目見て「すごくイイ!」となったので、そこからグラフィックとして商品に落とし込んでいき、バッグに合わせたサイズ感や、生地の裁断方向など諸々を考えながらベストを探りました。結果的にキャラクターの向きを揃えることで、初めに考えていたハワイアンシャツのような柄にはなりませんでしたが、よりそれぞれのキャラクターが引き立つ柄に仕上がったかと思います。
柄を活かすシンプルな型設計
今回の主役は何よりもこのオリジナル・グラフィック。
そのため、バッグの設計は柄が映えるように極力シンプルに。パーツの切り替えも最小限に抑えています。
既存の型でも良かったのですが、新たに バックパック/ショルダーバッグ/トートバッグの3型を企画しました。いずれもRootとFreakシリーズを跨いだ新型です。
おかげで違う生地でも展開したいくらい気に入る形が出来上がりました。
また、既存型のNo.289164(巾着ショルダー)とNo.289165(スマホショルダー)もより使いやすくアップデートし、ショルダーべルトをワイド化しました。
原画の世界をバッグというキャンバスへ
2色のカラー展開
ベージュ:ムネ氏の原画の色を忠実に再現
ブラック:よりミニマルでスタイリングしやすいトーン
機能的な本体素材
バッグのボディには、タテヨコ600dのポリエステル糸を平織りした生地を使用し、そこにインクジェット昇華転写プリントでオリジナルグラフィックを再現。さらに、表面には撥水コート加工、裏面にはアクリルコーティングを施しています。
それぞれ異なる付属レザーを使用しています。
▪ ベージュモデル
環境汚染につながる薬品や六価クロムを一切使用せず、100%ベジタブルタンニン鞣しの1.8mm厚エコヌメカウレザーを採用(NISSENKEN エコテックス スタンダード100認証)。
▪ ブラックモデル
同様に人体に有害な物質を使わない、JES(日本皮革技術協会)基準クリアのエコカウレザーを使用。
と、本体素材の機能性にも抜かりありません。
また内装にはムネアツシ氏のサインロゴを刻印したレザーネームを配置し、さりげなくコラボレーションの証を添えています。
最後に
ちなみに… 有名な話かもしれませんが、「なぜ干支に猫がいないのか」には諸説あるようです。
私はムネ氏との出会いをきっかけに初めて知ったのですが、ご存じない方はぜひ一度ググってみてください。
それぞれの干支キャラクターが、どの master-piece のバッグを持っているのか――
ぜひ、直営店、全国の master-piece取扱店やオンラインストアご覧いただければ幸いです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
永田
▼ “MUNE ATSUSHI × master-piece Collaboration Series”はこちら
ムネアツシ
1991 年生 大阪在住。25 歳で作家としての活動を開始。 各作品に共通して用いられるノイズの走るテクスチャや大胆な余白を設けた構図には日本の絵巻物・浮世絵の世界からインスピレーションを受けている。 アクリルやインクを使用した漫画的なイラストレーションでありながらどこか日本的な印象を持つ “和ポップ” な表現を追求し続ける。
https://munezo.com/
UNKNOWN ASIA
日本とアジア各国からアーティストが大阪に集う国際色豊かなアーティスト主体のフェアです。2015年に始動し、これまでに延べ 1,497組のアーティストが参加し、 2023年は3日間延べ 13,111名が来場し、西日本最大級のスケールで開催されるフェアとして認知も高まっています。
https://unknownasia.net/