こんにちは。
BASE OSAKAの辻川です。
日ごとに秋の気配を感じる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私はmaster-piece自社工場のBASE OSAKAを18時に退勤するのですが、少し前までは真っ昼間のような日差しでした。
あれだけ暑かった今年の夏も、日暮れの時間が早くになるにつれ、
「あー、夏が終わる。。」と少し寂しく感じてしまいます。
さて前置きはこのくらいにして、今回はmaster-pieceのフラッグシップシリーズである【potential】のニューモデル、デイパックの制作プロセスをご紹介します。
potential デイパック
No.01761-v3
BLACK/GRAY-B/YELLOW/OLIVE/NAVY
44,000yen (taxin)
potential Making Process
1,前面ポケットの内側からスタート
前面ポケットの裏地にカラビナのついたテープを仮止めします。
カギなどを付けるのに便利なパーツになります。
(完成したディティール)
2,前面ポケット
前面ポケットの生地とファスナー、四つ角をダーツ縫いし、立体的にします。
3,背面パーツ
背面のファスナーポケットを縫い付け、ショルダーストラップを作成、取り付けます。
このショルダーストラップ、m-strapといってmaster-pieceオリジナルの機構です。
実はこのm-strap、強力なストレッチテープとナイロンテープの二重構造となっており、
下部のストレッチテープが伸縮する事で荷重を分散し、背負った際の肩への負担を軽減してくれます。
上部のナイロンテープはストレッチテープが伸び切る手前の位置で支えるサポート的な役割を担っています。耐久性も申し分なく、70℃の環境で3万回伸ばし切った際の伸び率が僅か2%という驚愕のスペックを誇っています。
また腰や背中の身体に当たる部分にOutlastを使用しています。これはNASAの為に開発されたOutlast社指定のコーテイング工場でOutlast をコーティングしたパラフィンワックスが入ったマイクロカプセルが体からの余分な熱を吸収し、温度が低くなると蓄積している熱を放出する働きがあるので、快適な温度(31°C~33°C)を保つ機能を備えています。
4,マチを作成
背面側にあるPCポケットとメイン収納のマチ部分をここで作成しておきます。
5,内装
内装のファスナーポケットやサイドポケットの裏地を縫い合わせ、
まとめ縫いの最終準備段階に入ります。
6,最終工程
前面に①で作成したポケットを取り付け、底部分と繋ぎ縫い。
完成した前面と本体マチを縫い合わせる。
全てのパーツをまとめて縫い、バッグが完成します。
(内側で縫い合わせたものを最後にひっくり返します。)
終わりに
前面、背面、マチなどの各パーツ毎にまずは縫い上げるのが鞄作りの基本。
それを最後にひとつに縫い上げる”まとめ縫い”により鞄が完成します。
ここBASE OSAKAでは裁断から縫製、検品まですべてを行っています。
熟練の職人から若手が日々、切磋琢磨しあい
自身の技を磨き、”最高傑作”を更新し続けることに飽くなき情熱を注いでいます。
そしてこの場所で”master-piece”は生まれているのです。