こんばんは。
master-pieceの福井です。
毎年言ってる気がするんですが、、、今年の夏、特に暑くないですか?
今日(7月28日)の大阪の気温は最高35℃だったそうですが、最近は日が昇りきる時間帯だけではなく朝からずっと暑く、通勤だけでも体力が削られる気がする、そんな毎日を送っています。
そんな酷暑に対してふと思い立ちこちらの記事を書いているのですが、世の中に様々な暑さ対策がある中、master-pieceからもちょっとした小ネタをお届けさせてください。
バッグではなく、小物のご紹介です。
その名も「master-piece × CHAORAS スポーツ手ぬぐい」
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スポーツ手ぬぐい。
あまり耳馴染みのない言葉ですが、簡単にいうと日本人が古くから使用している汗や水を拭う布「手ぬぐい」が進化し、現代的にアップデートされたアイテムです。
手ぬぐいとは、長さ90cm × 幅35cm程度の綿が平織りされた布で、歴史を遡ると奈良時代から使われていたという説もあるそうです。
その用途は幅広く、汗水を拭うだけではなく、入浴時に体を洗ったり、暑さから身を守ったり、時には埃をはらったり、日本人の日常生活にはとても馴染みの深い道具です。
これは先人の知恵だなと思う点がありまして、古くから手ぬぐいは生地の両端が縫われておらず切りっぱなしのものが多いのですが、そこにはしっかりとした理由があり、両端を折り返さない事で水切れを良くしより早く乾き清潔を保つように工夫されているのだそうです。
実際にこの時期はベランダで日陰干しをしても一時間経たずに乾いていたりします。
そんな粋な道具、「手ぬぐい」をアップデートしたのが大阪に拠点を構えるブランド「CHAORAS」です。
我々と同じくメイドインジャパンブランドなのですが、日本のものづくりの精神をルーツにしながら現代にマッチさせたアイテムを創造し、さらには次世代に繋いでいく事を目的としたこれまた粋なブランドです。
master-pieceが自社工場「BASE」を構える目的も、日本の鞄産業の技術や文化を次世代に繋いでいく事でして、ブランドとしての姿勢にもかなりシンパシーを感じます。
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CHAORASのスポーツ手ぬぐいにmaster-pieceのオリジナルグラフィックがプリントされたコラボレーションモデル。
アイテムの特徴と、バッグブランド的な解釈を合わせながらご紹介していきます。
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まずは両端の「切りっぱなし」へのアプローチ。
従来の手ぬぐいは先述の通り速乾性を保つために両端を切りっぱなしにしているのですが、一つ問題点があり、それが「生地のほつれ」です。
使用すればするほど摩擦などの要因で生地がほつれるのは致し方ないのですが、昨今ファッションアイテムとしても認知され始めている手ぬぐい、できる事なら長く使いたい。
ただ、タオルのように端を折り返して縫製すると、手ぬぐいが本来持っている速乾性が損なわれ本末転倒となってしまいます。
そこでスポーツ手ぬぐいで採用されたのが「ロックミシン縫製」です。
糸のみで止める縫製の仕様で、生地を折り返す必要がなく速乾性を維持したまま、ほつれに対してのケアが実現しています。
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次にサイズについて。
従来の手ぬぐいは長さ90cmが基本なのですが、スポーツ手ぬぐいは長さ110cmと、20cmも長くなっています。
これは首に二重に巻けたり、頭にも巻きやすい長さになるように考慮されています。
シンプルに首からぶら下げてもボリューム感が出るのでファッションのアクセントとしても使用しやすい印象です。
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この長さによるバッグブランド的活用法ですが、例えばエコバッグやレジ袋などの持ち手に両端を結ぶと、ショルダーストラップとして使用することも可能です。
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個人的なおすすめは、パンツのベルトループに挟むスタイルです。
ぶら下げているだけですが、手洗い際にすぐに手を拭え、気がついたら乾いている感じです。
ちなみにmaster-pieceの銭湯&サウナ好きスタッフは入浴後にこの手ぬぐい一つで体を拭き上げるらしいのですが、この速乾性を体感するとそれも納得できる気がします。
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あとは生地についてですが、従来の手ぬぐいは綿100%ですが、このスポーツ手ぬぐいに関しては綿50%、竹から作られた繊維「バンブーレーヨン」50%になっています。
バンブーレーヨンを混合する事で、触れた時のひんやりとした感触や摩擦が少ないなめらかな肌触りを実現しています。
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この生地のやわらかさを活かし、持ち手の細いバッグのハンドルを包むようにして持つと、指への負担も軽減してくれます。
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こちらのコラボレーションアイテムですが、写真で使用したカモフラージュ柄以外にも、様々なカラー展開がされています。それぞれのアイテムはオンラインストアにてご覧いただけます。
昔から愛され工夫されてきた手拭いに、現代人がさらに工夫を施したこのアイテム。
暑さ対策のひとつの候補に入れてもらえれば幸いです。